数日経ってしまいましたが、皆様はどの様な新年をお迎えしましたか?
今年もよろしくお願い致します!
2020年から続く『新型コロナウイルス』との戦いがようやく終わりを告げるかと思った2021年の年末でしたが、またしても新株の登場により全ての皆さんが『またか・・・』とうんざりする年明けかとは思いますが、新たな年を迎えた事は間違いのない事だと思いますので、心機一転!2022年を良い1年にして行きましょう!
さて、エスキューブでは1月3日から『初打ちイベント』として、スカッシュが大好きな会員さん延べ46人の皆さんと元気に1年をスタートする事が出来ました!
(参加できなかった方は写真で楽しんでください!)
また、3連休には『エスキューブチャレンジ4』として、30歳以上の元気な大人の皆さんで活気のある大会を実施できました!
そんなスタートを切ったエスキューブですが、2020年から始まったコロナとの戦いは未だ終息せず、一進一退の状況ですが『年初に思う事』を綴ってみたいなと思い、持論を踏まえて書いておきたいと思いますので、暫くお付き合いいただければと思います。
===============
【選手個人の強さだけでは普及に繋がらない、競技ファンを増やす基盤づくり】
スカッシュは2020東京オリンピックの新競技入りを逃した2016年以降、世の中にスカッシュという言葉は徐々に国民に浸透をしたが、マイナー故の課題は解決したわけではなく、未だ終息の兆しの見えない『コロナウイルス』との戦いの2年間でスカッシュは大きな影響を受け、多くの財産(人(競技者)・箱(コート)・絆(人との繋がり))を失ってしまったと感じています。では2022年、これからスカッシュのためにやるべきことは。。。何かと考えてみました。
2018年に商業施設(トレッサ横浜)で初めて『4面グラスコート』を使った大会を開催し、『エンタテインメント』意識した演出等で、買い物客にスカッシュの魅力を伝えるきっかけになったと思いましたが、その『きっかけ(チャンス)を生かせず、マイナーだったものをメジャーにしていく活動に繋げたとは言い難い状況です。
選手の活動環境や生活環境はどうなった?
プレイヤーや協会の会員登録者数は増えたか?
関わる愛好者は決して増えた訳では無く、真の普及には繋がりませんでした。
【脱マイナーへの課題はやはり競技にかかわる人口】
自論ですが、スポーツは選手個人が強くなるだけでは、普及には繋がらないと思っています。そこにはさらに、そのスポーツを楽しんで観てくれる人や、プレイする人の数が増えることが絶対必要です。そして、選手たちが活動できる場所や活躍できるステージを増やして、多くの人がそれに触れられる場所を作らないとならないですね。
プロ野球のように多くの人が知っていて、選手のファンになることが大事だと考えます。
【メジャーとマイナーの違い】
スカッシュを『やりたいか?』では無くて、『知っているか?』どうかの違いだと思います。野球に例えると、キャッチボールやバッティングセンターといった子ども時代の遊びが原体験となり、選手の技術の凄さが理解できる。
それと同じように、スカッシュの基礎を知って、楽しんで見る人、スカッシュを楽しんでプレイする人を増やすというのが、まずはスカッシュ関係者(愛好者も)が一丸となって着手するところなのかなと考えています。
【今現在では、なかなかスカッシュに触れられる機会は少ない】
スカッシュはウエアーとシューズ・ラケット・ボールさえ持っていれば、始められますが、その『場所(コート)』が少ないため、簡単に『やってみよう!』とはならない壁の高い競技です。そこに触れてもらう機会を作るというのは、非常に難しい。そういう意味では、スカッシュを多くの方にとにかく知って貰い、好きになって貰い、その中から『コート立てちゃおっかなぁ』と思ってくれる方が出てきて欲しいです!
【業界で経済的な基盤をつくることが課題】
スポーツは競技団体が独自の収益を得ていけるようにすることが大切だと考えます。東京五輪以降はスポーツへの補助金も減少して行くことが考えられますし、スポンサーもコロナ禍によりこれまで通りとはいかない。
その業界にたくさんの人が注目して、足を運ぶという状況を作らないとスポンサーのメリットを確保できない。
スカッシュが『広告価値』を持つ業界にしていく必要があると自分は思っています。そうでないと、スポーツはただの趣味になってしまい、コロナ禍の様な苦しい時に必要のない存在になってしまう。
【自身もマイナー競技ゆえに絶望を抱え引退。選手たちの労力が報われず、評価してあげられない状況を打破するのが第一歩】
競技は、マイナー・メジャーに関わらず、必要な技術と能力を毎日高めていくというのはタフさが必要なことです。一日の何時間も練習などに費やしていかなければなりません。その中でマイナーな競技だと、小さい頃から夢中になって打ち込んできた自分の競技は、「頂点をとってもプロ野球選手のような生活が待っているわけではないんだ」といつしか気づかされるんです。だからマイナースポーツの選手の殆どが、途中で手にした技術や経験を放棄せざるを得ません。業界に費やした労力がリターンされない、労力が社会的知識や経済活動につながっていないところに、足りなさを感じるんです。
自分は、20代は一心不乱に努力し『日本チャンピオン』になりプロ選手として海外も転戦しました。夢が広がりましたが、メディア等で取り上げて貰う機会も多くはなく、国内でそこまで知られる存在ではなかったですね。
そして、プロ野球選手のような豊かな生活に繋がらないんだということを33歳辺りの時(エスキューブの前に所属していたスカッシュクラブが閉鎖に)に実感してして引退をしました。
今でも、トップクラスの能力を持つ選手たちの労力が評価されない(稼げない)、選手の努力が社会的地位の向上に繋がらないのは悲しい現実です。
今後、この状況を打破するには、スカッシュ選手・コーチが『生活が成り立つ業界』として発達していくことが必要であり、そこを打破していくことがマイナーから少しでもメジャーへと進化する第一歩だと自分は思います。
【スカッシュ選手の凄さやタレント性を多くの方に知って貰う】
選手たちの人間的な魅力や、スカッシュ選手の素晴らしさをもっと伝えて行かなくてはならないと思います。現在、ジュニアから育った日本代表のトップ手は魅力的な選手が増えて来ていますが、例えば世界を見据え、英国の大学に入学し、活動を始めた渡邉聡美選手。身長170cm以上で、リーチ・脚も素晴らしく長い。
その長いリーチと持ち前のパワフルなスカッシュで世界を相手に戦い、日本人でもここまでやれるんだという活躍が期待されます。
ルックスも良いですし、日本中で聡美選手が知れ渡れば、憧れるジュニア選手やファンも増え、スカッシュを知って貰うきっかけが出来ます。
そんな選手が日本にもいるということを知ってもらって、知名度アップに繋げたいですね。
【今年も自分はどうして行くべきか?】
今後も自分自身の活動は、今までとまったく変わりません。本業はスカッシュスタジアムの経営・運営です。 しかし、スカッシュの情報発信するためには渡辺祥広自身も『宣伝マン』である必要があると考えています。自分がスカッシュに関わり30年間でやってきたことは、自分自身を宣伝する事も大事だと思い、その経験を通してスカッシュの認知度を上げて行きたいとずっと思っています。
そして50歳を超えた自分が出来る事の全てをスカッシュに注ぎ、今後の選手の活躍が注目される業界にし、それを将来に渡って継承していける土台を作っていきたいですね。
これからもスカッシュそしてエスキューブに、ぜひ注目してください!
スカッシュに関わる全ての皆さんと共に!
VIVA SQUASH!
2022年1月吉日
スカッシュスタジアムSQ-CUBE
キャプテン 渡辺祥広